
健康な方の足では自力角度の目安として、ほぼ背屈20度・底屈45度です。
リハビリテーションにおいて機能訓練の効果を評価するために可動域の測定数値が必要になります。
リハビリ専門医では可動域を測定したり、その結果により背屈訓練を受けることがあります。
背屈くんUは測定結果をご家庭で数値確認ができるだけでなく、可動域を維持または広げるための背屈訓練を家庭で本人自ら、または家族によって行えるようにしました。
可動域を測定するときは、脛骨が基準線になりますので本器のベース板に脛骨が水平平行になる様にタオルなどを敷いて高さ調節し足底部を傾斜移動板にワンタッチバンドで強めに締めます。
患者自身も測定値を確認できることで訓練のモチベーションを高める効果があります。
本運動の二次的効果として、足関節底背屈のパートナー反復運動を寝た姿勢で行うと下肢静脈血流速度を増加して深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の予防効果があります。
高齢女性のつまずきやすい方を計らせて頂いたところ、背屈角度が一桁代なのに底屈が充分だと、足首は柔軟だと思っているようでしたが、西洋人に比べて日本の高齢女性がつまずき転倒しやすいのは、子供の時、足音をたてない躾と正座の習慣が要因になっているのかもしれません。
つまずき → 骨折 → 寝たきり
この悪循環に陥らないためにも、介護予防の運動が大切です。
(深部静脈血栓症予防に対する足関節底背屈運動の有効性の検討より一部抜粋)
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