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発明家体験談  京都府 偏屈親父様より提供
発明の種類 貯水式水洗便所の節水装置
発明の段階 調査について          しなかった
試作品を作りましたか?    自作した
工業所有権の出願は      しなかった

従来の水槽では防げなかった、追っかけ水を水槽内に取り付けるだけで防げる装置です。

追っかけ水とは、現在の水槽はフロートバルブの開弁によるタンク水位の下降開始からフロートバルブ閉弁までの間に、ボールタップ給水栓からタンクへ供給され、予めタンクに貯水されていた水と共に便器に流される水のことです。
本来一回の使用量は水槽一杯の水で必要充分であるのに関わらず今まで無駄にしてきた水です。

追っかけ水を防止する為、フロートバルブが開いて水面が下がってもボールタップから給水がされずフロートバルブが閉じて後、給水されるような装置があればいいわけです。
そこで既存の水槽内に取り付けるだけで、この追っかけ水を防ぐのがこれから紹介する装置です。

図3
図4

試作品1は、図面3のように本体2のフロートの浮力により中間部でくの字に折れ曲がり、本体1の凹部分に本体2の上面が引っかかり、水面が下がってもボールタップを支えています。
水面が本体フロートの位置より下がった時、フロートの浮力が無くなり本体が一直線になりボールタップが下がり、初めて給水されます。
動作は図面3.4を見ながらご理解ください。

試作品1の仕組みで追っかけ水は防げたのですが、色々欠点がありました。
その1は、本体が一直線になった時ボールタップが急に落ちます。それを防ぐ為に図面のようにスプリングを入れました。
しかし耐久性が無く、何度も交換の必要がありました。

その2は、水槽の高さが種類のよってバラバラなので、上部に高さ調節ビスを付けて調整出きるようにしましたが、これが少し面倒だったのです。

そこで試作品2を作りました。
水面がフロートバルブの閉じる位置まで下がるまでボールタップを支えるという理屈は、1型と同じですが、ボールタップが直ぐに落ちないように、そして水槽の高さの違いによって調整の必要が無いように、図面2のようにショックアブソーバーの原理を使いしかも単純な構造で作りました。
水槽内が満水の時は本体内には水が入っています。バルブはスプリングにより下に押し付けられています。

次に水を流して水面が下がっても本体内の水の出口は無く、ボールタップは固定されています。
更に水面が下がりフロートバルブが閉じる水位になるとフロートがリリースレバーを押し、リリースレバーがバルブを開放します。
するとボールタップの重みにより本体内の水が排水され、給水が始まります。
バルブを通る水の抵抗が有る為ボールタップは急に落ちずにゆっくり下がります。
フロートバルブが閉じ水面が上がるにしたがって、ボールタップも上昇して本体内に水が吸い込まれ最初の状態になります。
このため試作品1のように、上部に調整ビスを付ける必要がなくなりました。

試作品2を取り付けて約2年ほどになりますが、たいした故障もなく働いています。
一回流すごとに約3.5リッターの節水になっています。
ペットボトルなどを使った節水は水槽の貯水量が減って下水の詰りになったりするらしいですが、この装置を使えばきっちり水槽一杯分の水を使うのでその心配はありません。

20社ほどに提案し、半数から回答をいただきました。結果は全てNOでした。
あるメーカーは追っかけ水は便器の洗浄に必要であるという回答でした。
それ以降は我が家で細々と使っているという現状です。