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テーマ別調査報告を掲載しています

【調査対象】  調査をするきっかけとなった商品イメージ
【IPC分類】  調査対象でIPCを特定
【対象件数】  IPC分類を元に公報検索で得られた件数
【分類感想】  検索の結果に対する感想および調査対象の出願情報など
【その他情報】 調査によりまとめられた情報

公報の確認や閲覧をされる方は特許庁ホームページへ・・・
特許庁ホームページhttp://www.ipdl.jpo.go.jp/homepg.ipdl


【ペットボトル】

調査の発端

飲料水の種類は多数あり 内容も容器もサイズも年々豊富になっていく。
昔の外出時に気軽に飲める飲み物としては 250ccくらいまでの缶入り飲料水が主だったが 内容量の多い350ccや500cc缶入りのジュースが出て まもなく500ccのペットボトルが主流になった。

ある時期からコンビニエンスストアで500ccの紙パック入りの飲み物を買うと レジでストローをつけてくれる店が多くなった。
紙パックの飲料には 缶入りやペットボトルにはない種類があり 若い人たちは紙パックの500ccを 外出先での飲み物にすることが増えた。
三角に拡げた注ぎ口から直接口に運ぶのはこぼしたり飲みにくかったりするため ストローをつけてもらうのが定番になっていったからだ。

ペットボトルでも直接口をつけるよりストローで飲むことを好む人がいたようで お店でストローをつけてくれるところがあった。
しかし 紙パックに比べ容器に高さがあるため ストローはたびたびボトルの中に沈み そそぎ口ギリギリのストローを指で引き上げる必要があった。

ペットボトルには ストローを入れたらふたができない。
通常は蓋をしておいて 飲みたいときには簡単に開いてストローが持ち上がって飲めるものが作れないだろうか・・・
世間には幼児用のお出かけカップとして似たものがあるが 需要の多いペットボトルで用途を成すものを作る そんな発案でペットボトルの調査をしました。

結果的には 調査を始めて数ヵ月後の2000年初夏には 目指していたものが多種多様な形状と価格で市場に出回り それ以後の進行を断念しました。


調査対象 (13社20種の500ccペットボトル)

メーカ
品名
注ぎ口の色
キャップの互換性
烙印(賞味期限)
CALPIS(カルピス) アロエ&カルピス
白色
001029
AGF(味の素ゼネラルフーズ) カフェラテ(*1)
透明
×
000930
AGF(味の素ゼネラルフーズ) カフェラテ(*2)
透明
001003
森永乳業 Liptonレモンティー
白色
001114
SUNTORY(サントリー) なっちゃん
白色
001117
KIRIN(キリンビバレッジ) 生茶 他
白色
001210
Asahi(アサヒ飲料) 十六茶
透明
×
001230
Asahi(アサヒ飲料) ・・・est(エスト)
白色
000908
JT(日本たばこ産業) 桃の天然水 他
白色
010128
Coca-Cola(日本コカコーラ) ちょっとカオル 他
白色
001001
S★PPORO(サッポロビール) がぶ飲みミルクコーヒー
透明
×
010505
タケダ(武田食品工業) レモンウォーター
白色
001215
Kanebo(カネボウフーズ) 減肥茶
白色
010222
G&Gco(廣貫堂) SPORTS DRINK
白色
010202
Pokka(ポッカコーポレーション) 水 レモン きれい
白色
001215

キャップの互換性とは 1つのキャップが共通で使えて末端までねじが締まるもので ×印のものは空回りして締まりません。
(*1)ねじの巻き数が少ないもの
(*2)ねじの巻き数が多く 尚且つ縦溝が4箇所に設けてある。

発見
同一メーカにも注ぎ口の種類が違うものがあり Asahiの2品種では注ぎ口の色・互換性共に変化している。
AGFのカフェラテについては 同一商品で賞味期限が3日しか変わらないが *2のものはキャップの互換性が○に変化している。


サイズ調査

上記より7種類の違うタイプを抽出し 注ぎ口のサイズを測定。

測定は ノギス使用の数値であり綿密なものではありませんのでご了承ください。
内径(h): 内径の最上部
谷径(d): 外形の最上部
山径(D): ねじ山最頂部
ピッチ(p): ねじ山からねじ山の間隔
上部遊び(A): 注ぎ口端面からねじ山発生部まで
巻き数(M): ねじ山発生部から終端部までの巻き数 (2重とは発生部から終端が1本の連結したねじ山ではなく 2本のねじ山が対角線位置から発生しているもの)
商品名
1 生茶
20.4
24.9
27.6
3.4
1.8
2 りんごの天然水
20.3
24.6
27.4
3.3
1.8
3 なっちゃん
20.4
24.6
27.4
3.3
1.9
4 カフェラテ
20.6
24.0
26.6
4.0
1.8
0.8(2重)
5 カフェラテ
21.7
24.9
27.5
3.0
1.8
2.25
6 レモンウオータ
20.5
24.8
27.5
3.4
1.7
7 十六茶
20.6
24.1
26.4
3.5
2.0
0.8(2重)
8 ちょっとカオル
21.8
24.9
27.6
3.4
1.9
2.25(縦溝)

←キャップの互換性がなかった3種類
 カフェラテ(*1)
 十六茶
 がぶ飲みミルクコーヒー

カフェラテの2種類→
写真左 (*1)
写真右 (*2)


関連商品

考案するうえで調査した関連商品,系列商品 および2001年初夏に売り出された商品など

記号
商品名
特徴
★A
Green Tops
1)吸い口は横斜めに可動 2)利用対象は専用ボトル 3)ストローも専用(内径が少し細く 材質はやや柔軟)
★B
ストローキャップ
1)ボトルの内径にテーパー部挿入で勘合 2)ストローは市販利用可能 3)吸い口キャップ付き (売価100円)
★C
ペットマグマグ
1)ボトル外形ねじ部に勘合 2)ストローは市販利用可能 3)吸い口キャップ付き 4)接続クリップ付き
★D
スーパーボトル
1)吸い口が蓋の開閉に連動して斜め上向きに引出る 2)利用対象は専用ボトル 3)ストローも専用
★E
ポッピングストロー
1)渦巻き状の蓋をボトル内径にはめ込みストローをバネ性で保持 2)密閉性はないのでボトルを倒すと中身はこぼれる
3)ストローは市販品も利用できるが同一パッケージで販売     4)バネ蓋10個 ストロー20本で240円
★F
ボトルキャップス
1)ストローを収納して携帯性あり 2)専用ストロー(市販品も接続可能だが収納できない) (売価398円)
★G
スプレーノズルセット
1)ペットボトルの空き容器を利用したスプレー

IPDL特許電子図書館利用

【IPC分類】  B65D51/??  B65D47/??がキャップ関連
要約+請求項: ストロー&ペットボトル

【対象件数】 (公開=平成5年1月以降;登録=平成6年1月以降)
検索日:2001/12/11時点
          
公開特許公報 ・・・・・・・・・・・・・・・23件 
(公開、公表、再公表)
特許公報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件 
(公告、特許)
公開実用新案公報・・・・・・・・・・・・17件
(公開、公表、再公表、登録実用)
実用新案公報 ・・・・・・・・・・・・・・・・0件 
(公告、実用登録)

【例としての公報】(右図)

実登3068268
実登3057332
実登3057010
実登3035057
実登3072885
実登3076083
実登3060694
特開2000-085819
特開2000-142774
特開2000-16454

最後に

考案・開発など断念しましたが この関連商品に対して次のような課題が残っているのではないかと考察します。
1) バッグに入れるなど ボトルを倒しても中身がこぼれない構造
2) 携帯性を重視する
3) ストローは伸縮または収納可能な形状とする
4) 洗浄にて再利用可能
5) 市販のストローが接続可能 など

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